己に打ち勝ち、己を殺し どんな時にでも対応できる心と動きをつくるための

剣道基本心得





By  Jose    縦書

要点キーワード

姿勢 構え 呼吸 手の内 足捌き 打突 溜め 見切り 三殺法(気勢 剣勢 体勢) 四戒(驚 慴 擬 惑) 気剣体の一致(打ち切る)



姿勢

基本姿勢は日常生活の歩きの中でも会得可


観る 





  面金の物見から相手を遠山の目付で見、大きく広く見る 目配りと 観る心配り (頭は山頂・手元は裾野・足元は谷)

  目は少し細め、相手顔面に付け、眉間に少しシワをよせ、頭の真ん中あたりの奥まったところ(丹田)で相手の心を観る

 目の筋肉の力を抜き、焦点をぼかしたソフトアイでリラックス
                              


立ち姿


立ち姿の意識ポイント=道着の襟に首が触れている--両耳が肩の上に乗る--鼻がへその上に乗る

寸田(眉間奥く)と3つ(寸田を含む)の丹田(胆力精気の無限に生じるところ)のうち、
下丹田((臍(へそ)の下、少し奥に入る))を結ぶ垂直線が両足の真ん中に落ちるように立つ

顎をすこし引き、奥歯を軽く噛み締め、うなじを直にし、胸を張り、肩を意識しながら全身の力を抜くと、パワーは下丹田に集中する

左踵が少し浮き、両膝を少し内に絞り、軽く立つ

左踵を少し外側に振り出すと自然に踵が浮き、左足土踏まず=涌泉に体重が乗り、ひかがみ(膝の裏)も伸びることになる

浮いた踵をそのまま踏みしめると下丹田からの重心の中心線が両足のド真ん中に下りる

腰から下は正面に正対、上半身は腹から順次左に開き半身

腰で上半身の体重を受け止め、下半身の足は軽く、両膝を少し内側へ入れることで力が入り打突力も強くなる

腰と肚(ハラ)の納まりができる

袴の腰板を反らせる気分で背骨を腰にのせると腹も伸び開き、自律神経が刺激され体内を活性化

顎全体をUの字にして耳たぶに引き寄せ、後ろに軽く引くと気道も開き、目線も一定




構え

岩石のようで 風にたなびくようで、柔らかく力抜け、無駄なく瞬時に対応・打ち込める、透明心を持つ形









なんとしても打ち崩すという気勢、気分は打つぞ・突くぞ、来たら弾くという意気込み

相手の剣先を自分の喉元で受け止める気分で立つ・対う

行くぞ、で行ってはいけない  来るぞ、で技を出してはいけない = さぁこい、いらっしゃい、来たら行くぞ返すぞ、だ(溜め)




股関節、骨盤をやや前傾のイメージを持つと、自然に胸を張ることになり肩の力も抜け、股の付根からすーっと歩く・出ることができる

突き心で立ち向かえば左手拳は下丹田におさまり、左手握りは小指・薬指で握り、手のひらの中は少し余裕空間





竹刀

竹刀は上から握り、親指と人差し指の分かれ目が竹刀の弦の延長線


手の内

左手小指・薬指は竹刀にからませるようなイメージ、右手は中指第一・第二関節の間に竹刀を乗せる

不動の左拳

拳(こぶし)は拇指丘の下側と親指の線を床に対して水平、拳を外側に開き、小指同士で茶巾絞りをする気持ち

前から引っ張られると拳内に少し引っかかりながら抜ける、卵を潰さずに握る柔らかさ

極み指と言われる小指を中心とした左手が振り上げ振り下ろしを担当・打突の主役で、打突の瞬間の冴えをつくるのが右手




攻め

勝って 打つ


攻めとは剣先を上下左右に外しながら相手の心(溜め)を崩し、自分の左半身の溜めを維持し、打突を引き出すこと

中心をとり、相手の体を突破る気持ちで対う 

攻め崩す基本は 剣先で中心喉元へ間合いを詰める、一歩間合いを詰めながら同時に切っ先を左目に持ってゆく、
相手の構えの下に剣先を入れ拳を攻める

わずかに体を右へさばきながら左手をほんの少し内側へ絞るイメージで表鎬(おもてしのぎ)で剣先をすり込ませていくイメージで
中心をとる

腰=左腰=下丹田=左拳=小指・薬指からの攻め

右手を使わず 竹刀の重さを使って中心を取る

最後の詰めは右手、親指と人差し指の延長線上に竹刀があるような気持ちでの打突





打つべき機会(構・動作・心の3隙)のみを打つ  先先の先=固まり切ったところを打つ、 先の先=読ませておいてそれを読む、 
先=攻め力対等は心軽しが勝ち
 後の先 

いつでも打って出れる構えで生死の間合に入れるか

先=読み・薫り・におい・気・捨て=四肢身体・技・精神

細い・狭い剣先ではなく、太い大きい気持ち線で中心をとる

心眼・腹心・足心=目に心を置き、下丹田に重心を集め、左足土踏まず、涌泉を自由にする

相手を上からのみ込む気持で対峙、中心を外さず相手の剣先を心と左腰で上からのる・押さえこむ=威圧感を与える

攻め勝った状態(相手の心を動かした状態=驚・慴・疑・惑=)をどうつくるか、後はスローモーションのように見えるので
勝ったことを示す為に打突する、勝って打つ、必然の打

起こりを攻めることこそ崩すこと、見えた起こりに対し「いつ自分を捨てるか」 自分の鏡に映った瞬間での光反射のごとく、である



溜め


先の気こそ、「溜め・ため」がうまれる、気負いと居付きの中間のもの、我慢を乗り越えた心的大きさ、溜めと居付きは紙一重、
溜めきれば捨て身で飛び込む心

気の溜め=押し返すような強い心

剣の溜め=心の浮きを出さない構え

体の溜め=打突に直結する構えをとり続ける心

構えの隙は心でかばい、心の隙は構えで守る

間の溜め=追い詰めてもすぐには打たず、相手が動き始めるまで待つ心

乗るとは相手の兆しを捉え、その兆しを上から見えている時=間合・攻防の理合・気合・技・心の動きが上回っている状態

へそ大将=へそが大将・手足が家来、大将が先頭に立つと勝ち戦、打ちたい気持ちを抑え・腰にタメ、
腕・手は最後の最後に動かす意識で技をだす

右足の踏み込みによる気剣体一致は右足の「ため」が重要

右ひざは少し=緩める・上げる・曲げる=ことで一挙動=瞬発時間の節約=と タメを作っていることにもなる

隙をつくる2つのパターン=崩すには竹刀操作と前に出て行う、動かすには相手に打てると錯覚させること



振り


背筋(僧帽筋)で振りかぶり、足腰での前に出るスピード=左足土踏まず・涌泉=で押し出す速さに乗り、放り投げる感覚で振り下ろし、
打突時小指を締め手首を止める









足さばきは腰から。

左足で体重を支え、右足を軽く・浮き気味イメージで押し出すように入り、反応を観る

表からの攻めは剣先は中心をとったまま、正姿=左足涌泉重心のまま右にさばく、右膝は少し曲げる=緩む=右足が少し浮か気味となる。

裏からの攻めは右足にやや重心が移動し、左足を小さく滑らし床に着くときには左足涌泉重心となり右足を前に=腰で=送り出す

足裏は柔らかく、足の甲は張りを持たせよ

右足を踏み出すと、同時に左手が前にでる、のは自然の道理



間合い


「敵より遠く我に近い」精神的間合=引き込んでつくる打ち間

ほんの微かな半円を描くようにして相手剣先にかすかに触れながら間合を詰める=手ではなく心と足捌きで構えを崩さない

色を見せ、相手の得意技を出させるような攻めで、対応してきたところを打つ

払い・捲き・すりあげなどは体捌きと同時に肘を前に出して迎えるように技を出す、 すりあげは一拍子


2013記
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